水曜日, 9月 22, 2004

「テヘラン悪ガキ日記」を観た


ビデオに取ってあった映画「テヘラン悪ガキ日記」を観た。母親は死んだというのは嘘だと思い込んで母親を探す少年の話。といっても母親は赤ん坊の時に他界していて、父親も交通事故で死んでいる。そんな折、新聞の切り抜きで見つけた母親像とそっくりな少年院の女性職員の家に、少年院から脱走し、転がり込む。

世界中の大人たちの心を洗い流したイラン映画の秀作
、という煽り文句が日本語オフィシャルHPに付いているけど、表現に違和感。心が洗い流されて溝かどっかに行ったような感じだ。

ともかく映画の導入部からして、少年が夜中起き出て、少年院の洗面所で水を飲んで、鏡に映った自分に水を「バシャン」とかける、そんな出だしだからびっくりします。



母親役はイランで誰でも知ってるようなトップ女優だとかで、いかにもそういう使われてる感じがした。僕は彼女がシェールであまり好きじゃなかった。HPでは「イランのメリル・ストリープ」と書かれてる。少年役は、母親いなくてさみしいっていう演技すごいんだ。監督に3ヶ月分の保釈金を払ってもらった、というけど、なるほどその分の仕事はちゃんとしているし。今は奨学金もらって留学してるとか。ヒュー。

ともかく、イランというとアーティストがやはり今反動でいろいろ規制にしばられたり、殺されたりもしてるようだけど、こんな風に貧困を描いてちゃんと社会派の映画撮れるってすごいや。

「テヘラン悪ガキ日記」公開記念 イランからの贈り物
こんな企画が公開当時あった模様。だが
公開を記念して、劇場では以下のようなプレゼントを予定しています。

●4月14日(土) 先着60名様 美容と健康にいい!「ざくろジュース」

●4月15日(日) 先着50名様 悪ガキ特製!元気が出るお茶「三人茶」

●4月21日(土) 先着100名様 世界で最も有名な美食ナッツ「ピスタチオ」

抱き合わせ販売みたいに見えて泣けた。