DVD-video形式で4時間のオーディオを記録する [SoundDVDを試用して]
先日思い立って、以前からやろうと思っていた音楽を聴くためのDVD焼きをやってみた。これがCD以上の音質で手持ちの音楽ファイルを全部DVDにまとめておける、と思っていた。まあiPodという小金持ちのための道具もあるわけで、それに「冬のソナタ」サウンドトラックでも何でもポンポン突っ込むのが今風なんでしょうが、
まあ単純に家庭で自分好みの音楽用DVDディスクができればいいな~、という目論見の下、ミッション開始。ないし。
さあ俺の韓国製DVDデッキで何かが起こる。
そんなわけで、自分がネットで一番チェックする音楽プログラム、BBCラジオ(ロンドン)の「The joy of music」(4時間番組)のオーディオファイルをWav形式(44.1khz)に変換&1GBごとに分割。しかしここでよく考えたら、DVDに入れるならもっと上の48khzとかのサンプリングレートでもOKだと作業後に気付く。まあいい。44.1khzでもなんとかなる。 とにかく4時間番組をCDにまとめて入れようと思ったら、ここで音質をさらに落としてMP3にしなければCDに入らない。DVDだからこのぐらいの大きさのファイルも扱える。
その後、音楽用DVD-videoを作るためのソフトウェア試用版SoundDVD Lightに先ほどのファイルを読み込ませる。後は、指定したフォルダに「Video_TS」とかのディレクトリが出来て、その中にDVDのVODファイルが入って出来上がり。
その後、Imgtool classicでイメージファイルを作って、それからDVD Decrypterで、DVDに焼きこむ。
ここまでの作業過程、Wavファイルへの変換・分割以外は、試用も含めてフリーで行える。
で、DVDデッキに入れたところ10秒に1度ぐらい鼻をすするような「ツッ」というプチノイズのような雑音が聞こえる。とても聞く気にはなれない。結局失敗だったのだが、まあDVDメディア1枚大体100円以下といったものを使ったので、それほど無駄になった感じはしない。
ここで元のVODファイルやWavファイルをチェックしてみるが、特に音に雑音が混ざっているということがない。おそらくイメージ焼きこみの過程がうまくいっていないか、DVDメディアへの書き込み・読み込みに相性の問題があるのだろう。
そこで今までの体験で比較的相性のよかった別社のDVDメディアを使って焼いてみたところ、ノイズは一分に一度程度まで少なくなった。それでもまだうるさいと感じる。何度もファイルを変換したせいか、音質もよくない。
まとめると、ファイル形式を変えるコンバートの作業によって、音が多少ならず変質するというのがまず一つのデメリット。そして音質が落ちるだけならまだしも、雑音が入ったり、プレーヤーによって再生できなかったりといったハード・ソフト・メディア間の相性の問題によって融通が利かせられないということがもう一つ。
結局動画でも言えることだが、ファイルを変換する過程が多ければ多いほど、問題が置きやすい。まず大体BBCのラジオ番組自体が、録音された音楽で成立しているわけで、録音された曲が放送局のスタジオでさらに録音され、それをさらにこちら受け手側が録音編集し、メディアに落とそうとしているわけだから、一体何重に録音(あるいはコピー)されているのか?ということになる。TVのスピーカーにラジカセを当ててピンポン録音してるような世界だ。
ともかくいろいろマルチメディアの規格が浸透しているが、いちいち手元に置くために何回も何回も変換しないといけない、というのがそもそも解法のない問題なのか、我々は解放運動でも展開するべきなのか、とか考えてしまった。
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